家を購入する限界年齢は何歳まででしょうか?


高齢になってからの不動産の賃貸または購入

メッセージ:現在、両親と同居(介護の為)していますが将来的には一人住いを検討しています。現在53歳です。金額にもよると思いますが住宅ローンの開始年齢は何歳ぐらいまで大丈夫なのでしょうか?高齢独身者は賃貸しにくいと聞きますが何歳ぐらいまでなら契約できるのでしょうか?購入と賃貸の両方を考えています。今から何かしらの準備をしないといけないでしょうか

収入をどう確保するかがポイントです

宅地建物取引士、建築士の杉山善昭が回答いたします。
銀行の住宅ローンの場合、多くが75歳の誕生日が完済期限です。(一部の銀行は80歳完済という所もあります)
一方住宅ローンの返済年数は35年が限度という銀行がほとんどです。

従って、40歳の誕生日の前日までが35年ローンを組めるリミットという事になります。
10年ローンで返済をするなら65歳までということになります。

ここで注意していただきたいのは、貸してくれることと、返せることは別物だということです。
完済するまでの間、安定した収入が得られるか?という点に注意が必要です。

不労所得でローンの返済をするならば問題ありませんが、労働収入を元に返済をする場合、その年齢になって働くことができるのか?という点です。

賃貸についてもお答えしますね。
確かに高齢者の賃貸は、大家さんが敬遠する傾向にあることは間違いありません。

借りやすい借りにくいは各大家さんが判断するので、一概に言えません。
但し、住宅ローンと同じように、どれだけ安定した収入があるか?と言う点がもっとも重要視されます。
また、賃貸の場合は親族が近くにいるかどうか?も入居審査のポイントです。

家を貸す立場になれば理解できると思いますが、高齢者に賃貸して一番の心配は孤独死です。
発見が遅れれば不審死になり、いわゆる事故物件になってしまうからです。

入居審査を申込みをする場合は、孤独死防止対策を大家さんにしっかり伝えることをお勧めします。

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この記事を書いた専門家

宅地建物取引士杉山善昭
宅地建物取引士杉山善昭高難易度不動産の専門家
(有)ライフステージ代表取締役
「不動産ワクチンいまなぜ必要か?」著者、FMさがみ不動産相談所コメンテーター、TBSひるおび出演、
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