共有名義の不動産、売却したいが他の共有者が協力してくれない…さらに屋根が越境している問題も発覚!
ご相談者プロフィール
お名前 | 中村 亮介(仮名) |
年齢 | 52歳 |
職業 | 会社員 |
家族構成 | 妻・子供2人 |
相談内容 | 兄弟3人で共有している不動産を売却したいが、意見がまとまらず困っている |
ご相談者のご状況
中村さんは、両親が亡くなった後、兄弟3人で実家の不動産(築40年の一戸建て)を相続 しました。両親が住んでいた家は現在空き家となっており、固定資産税の負担が続いています。
しかし、兄弟の間で意見が分かれており、
- 長男(自分) は「老朽化も進んでいるので売却したい」
- 次男 は「リフォームして賃貸に出したい」
- 三男 は「思い出のある家なのでそのまま残したい」
という状況で、話し合いがまとまらず、長男である中村さんは途方に暮れていました。
さらに、売却を進めるために専門家に相談したところ、屋根の一部が隣地にはみ出している(越境している)問題 が発覚。
買主が見つかったとしても、越境部分を解消しなければ、売買契約をスムーズに進めることができない状態でした。
お悩み
- 共有名義の不動産を売却するには、どうすればよいか分からない
- 兄弟の意見が合わず、何も決まらない状態が続いている
- 屋根の一部が隣地にはみ出しており、解決しないと売却できない
- 売却した場合、税金の負担がどれくらいになるのか知りたい
- 建物の老朽化が進んでいるが、売却前に修繕すべきか迷っている
このご相談に関する専門家の連携
- 弁護士による共有不動産の売却サポートと交渉支援
- 共有不動産を売却するには、原則として全員の合意が必要なため、兄弟間での話し合いを調整
- 共有者がどうしても合意できない場合、共有物分割請求 の選択肢について説明
- 売却を前提とした合意書を作成し、共有者全員が納得できる形で話を進める
- 土地家屋調査士による測量と越境部分の明示
- 土地測量を実施 し、隣地との正確な境界を確認
- 屋根の一部が隣地にはみ出していることを明確化し、売却前に対応が必要であることを説明
- 隣地所有者とも調整し、越境部分を修正する方針を決定
- 建築士による越境解消のための建物修繕計画
- 屋根の一部を削る計画を立案し、施工プランを作成
- 必要最低限の工事で越境を解消し、売却に影響を与えない形で修繕
- ホームインスペクション(住宅診断)も同時に実施と報告書の作成
- 税理士による売却時の税金計算と節税対策
- 売却時の 譲渡所得税 を試算し、適用可能な 3,000万円特別控除 や 相続財産の取得費加算 について説明
- 兄弟間で得られる売却益の分配方法をアドバイスし、税負担を最小限に抑えるプランを作成
- 売却益の資産運用についても助言
しんぐるそりゅーしょん